地球文明へ国家の貢献 コラム
融合の創造へ 循環する文明
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1. 地球人類社会における意識段階の分散への注目と先導的な徳育能力
現在の国際状況も我が国の各方面に亘る状況も、包括的に言えば先行き不安な閉塞感に分厚く包まれています。進化を続ける人間のこと故に、常に先行き不安なのは当然のことですが、骨組みだけの聖なる大きな目標像に向かって適正な道の上にいるか、外れていないかどうかは、常に気になるところであります。
まことに多様で多彩な反応をもつ国際社会が徐々にではあれ秩序ある地球人類社会に段階的な移行を進めるに当たっては、決して飛び越しの出来ない意識の階段を、しかも特定の集団として登段してゆくためには、個別の意識内調和のための慈愛溢れる徳育的な力ある認識間通訳をどの様にして育成するかということが極めて重要であります。
地球社会における指導的立場にある国家にも、全く同様に徳育的(Moral Educational)な個人能力の特異分布(ガンマ分布)等の分散状態が存在するか否かを、或いはその様な転換の可能性があるかどうかを常に把握することが重要であり、教育制度の改革など包括的な対策を立てることを重要視しなければなりません。国家や民族あるいは地域コミュニティの父のように、究極の愛の赴く道程を識り尊厳ある人間の目標像を持ち有効な活動知性によって集団的意識改革に向けて適応進化する道を指導する国家人こそ世界の国家や地域コミュニティにとって仁徳の先達であり徳育の国家並びに国民であります。
いま世界の先進諸国といわれる国々にも、様々な歴史的な評価や行き過ぎなど多くの失敗例もありましたが、模索して獲得された今までの成果のうち最も重要なものは、幾世紀にもわたる伝統的判断の中における徳育的な精神力の特異な分布が育つ可能性を探索する推理力の涵養であり切っ掛けであります。
模索を続ける人間である以上、この推理力にも多くの問題を抱えています。獲得した様々な形質の中で教程のために必要な体験であっても、教程を終えたいまとなってはむしろ放棄しなければならない形質も含まれています。
認識限定の法則では過去に経験したはずの認識段階であっても、新しい認識に上昇してしまった以上、通過した認識には立ち戻れず過ぎ去った経験でありながら理解不能になるのは、進化のための天から与えられた必須の要件なのであります。進化を継続するために、人類は常に多様性を保持し適者生存の法則によって進化できるものの適切な選別にあたっているのであります。従って地球人類社会は、多極であり多軸である個性的な特徴ある国家が組織的に連帯する国家による組織的社会であり、決して地球政府という一極の存在ではありません。多様な組織体制を先導する役割を重視する存在には、次のような要件が要求されるのではないでしょうか。
① 有限の見える国際社会に対しては、今なお対立や覇権によって国家並びに国民のもつ課題を解決しようとするのではなく、構成因子の多軸や多極上の融合や人間の尊厳ある役割への徳育的な方針によって自律しようとする地球人類社会への道を自ら模索し献身しようとする国民であり、国家であること
② 人間の尊厳という役割を科学的詳細に理解することに努め、地球人類並びに人間の国家として果たすべき義務を明示する努力を継続する国民であり国家であること
③ 宇宙意志による究極の叡智と愛の共存結合力によって、自我の特質の放つ意志と力の展開を制御することを志し、形態の本質に埋没している本質を理解しつつ秩序ある人類社会の形成に対処しようとする国民ならびに国家であること
④ 進化のための多様性を維持することを重視し、先賢による叡智を受容することに努め、成熟した民主主義的意志決定を執行するに必要な推理力並びに自律能力ある国民であり国家であること
⑤ 遺伝子にデザインされた集合の状態にある国際社会における国家像と、地球人類社会が自律して獲得した明らかな目標のもとにある国家像との異同を認知し、自ら人間性へ回帰する地球人類社会をもって人間惑星とする集団的な意識改革を重視する国民であり国家であること